存在がある。二つあるんだ。
女と男。味方と敵。定めと変革。世界と僕。
君と僕。
そして、光と闇。
――月で待っている。君を、ずっと。
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爛々と輝く太陽。深々と煌く暗黒。
それは完全なる対極。
光無くば闇は無く。闇無くば光は無く。
対極であり一心。背反であり同一。
そして、二つにして一つは事を成す――
ヒカリは生み出した。ヤミは消し去った。
――終わり無き掟。果ての無い鎖。
――永遠にして不変たる循環螺旋。
「結末など存在しない。存在できない」
此度もまた、道化が躍り狂う。
旧き約定を繰り返さんと二極より生まれ落ちる。
誕生と消滅。各々の血より尚濃い魂の鎖を継いで。
彼の者は特別――矢、放ちし特別。彼のモノは御使い――滅びの笛吹きし御使い。
神児。使徒。
「知ったからどうだと云うのだ?」
「君を護りたい。それだけでは足りない?」
「答えはある。そこにある。そして、そこにしかない」
「また、逃げるのか?」
「ククク。侮るな。全ては俺の元に」
「負けると分かっていても行かなきゃダメなんだよ! 絶対に!」
「君に殺されたいんだ」
咎持つ巨人と闇纏う巨人
そして
矢を放つ少年と銀光を放つ天使
運命の名の元に
今
――相対す。
迎える終わりの刻。
閉じる運命。崩れる永劫。
――それは何を持って得たものか。
「逃げていく希望にしがみつく。それが生きるってことだと思うんだ。だから――」
そして
運命は確約から変革を遂げる。
時も時空も次元も全てを超えて――。
ただ、君を愛し、友を殺す――。
「特別な人には特別な死と罪を」
訪れるは、確変。
「運命は変わるんじゃない!変えるんだ!」
総ては1人の少年の手に。
ヒカリかヤミか
Neon Genesis EVANGELION
The DESTROYER
――Coming soon.
<後書き>
何なんだろうね、この漂うアレなスメルは。
世界とか滅べばいいよね。