天国?俺を笑い死にさせるつもりか?

 

 

 

 

 

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written by HIDEI

 

 

 

 

 

 雨。まるで、喜びと哀しみに溢れた涙のような、そんな雨がやっと止む。
 瓦礫が積み上がった道には、無数の水溜りが出来ている。それは、水が高い所から低い所へ流れるという当然の原理によるものだ。 今、その流れる水が向きを変える。『上から下』から『下から上』へとだ。上からストローで吸ったわけでもあるまいのに、スッと 流れは上へと向いた。その光景は奇妙だが、どこか自然ではあった。
 そんな水の流れを上から見つる一つの影が揺らめく。そのまま影の主である男は荒れ果てた道を進みだす。
 水は逆巻きつつ水溜りから立ち昇り、 その足の動きに合わせるように、男の後へと従った。 周りの何十という水溜りからも、同じ様に水流が立ち昇り男へと従う。
濁流となった水の唸りが男を覆い、男はニタリと笑いながら足をゆっくりと進めた。

 その先にあるのは、小型のカメラを中心に鋭角的なパーツで構成された、プロペラで浮遊する機械だ。 ユラユラとその浮遊はどこか危なっかしい。 ネルフの偵察機、いや、もっと具体的に言うならば、ミサトの指示でシンジを捉えた偵察機である。
 男は手を前方に伸ばし、纏っていた濁流の一筋をその偵察機へと向ける。

 ――ギャッ。

 超高速で、細く、鋭く、打ち出された水流は鉄すらも切断する。その威力は偵察機を軽く真っ二つにしてしまった。
 クルリと男が翻ると、打ち出された水流も同様に翻り、男へと纏わりつく。まるで服でも着こなすような感覚。
「……やんだか」
 空を見上げながら低い声でそう呟くと、男は足を早める。
 水を操る男。名をギズィ=ロンという。
 彼は《word》――《Aqua》の《user》であった。

 彼の目的は――

 

 

+++++++++++++++++

 

 

「嗅ぎつけられたか……」
 雨に濡れた前髪を払いながら、シンジが嫌そうに呟く。その周りには気配が10ほど。だが、それらの気配は殺気を撒き 散らしてはいない。 殺気がない人間は2種類――殺す気がないか、殺気を隠しているかだ。
 どちらか確認するまでもない。MAGIのテリトリーで戦闘してしまったのだからネルフに決まっている、とシンジは予想した。
 それは間違ってはいなかった。しかし、正解でもなかった。

 1つ、2つ、3つ、4つ、とシンジの周りの気配が消えていく。最初から気配が消せるならば、消していたはずである。 ならば、何故消えたのか?

 鋭い音が響く。銃弾とは違う、何かが打ち出された音。その音は唸りをあげ、シンジを後方から襲った。
 シンジは体を横へと移動させ容易く避ける。
 ――いつのまにか、10あった気配は0になっている。
 シンジがそれを知覚した瞬間、ドンと鈍い衝撃がシンジの腹へと打ち付けられる。
「つぅ。10の気配を探るのにかまけて、気配も殺気も撒き散らさない1人を見逃した、か……」
 先程より更に嫌そうに呟いたシンジは、激しく上空へと打ち上げられる。
 衝撃の主はさっきかわした筈の、渦巻く水流だ。その勢いは凄まじく、シンジを上空へ浮き上がらせるには充分だった。
「ック。流石にこの数はマズイな」
 空中にいるシンジの目には、数えるのもバカらしいほど多くの水流が映っていた。
 それもその筈、水流は《スラム=ルッビス》中の水溜りから立ち昇っているのだ。
「随分と広範囲からおでましだ。刀はない。さて、困ったな……」
 あまり困っていない顔でそう呟いた。

 

 

+++++++++++++++++

 

 

「サードへ接触を図った保安部員10名と連絡が途絶えました。それと、追尾していた筈の偵察機も……」
「つながらない、と」
「……はい」
「原因は? って言っても一目瞭然よね」
 ミサトが舌打ちしながらモニターへと視線を移す。
 そこには、新たに反応が増えていた。
「《color》は?」
「redです」
「私と同レベルだっての? その割には随分と広範囲ね」
 シンジと同じ様な事を言う。
「何にせよ、マズイわね……」
 《word》の使い手――《user》の力量は判断が容易い。それは、《color》による。
 自分自身の《word》をどれほど使いこなす事が可能か――その程度が体から放たれる光の色によって大きく違うのだ。 その光の色こそが《color》と呼ばれるものである。《color》によって力量を視覚的に判別できるのだ。
 ミサトの焦りはズバリ、その力量だ。
 《word》同士、《user》同士の相性の差こそあれど、やはり《color》により力の差は大きい。 だが、ネルフ本部にミサトと同レベル、つまり《color》がredであるものはいない。
「サキエルを1体とブルーの《user》2人を倒せるだけの力はあるとすると、 少なくともシンジ君の《color》はブラック以上 と見て間違いないでしょうね」
「MAGIは82%の確率でblack以上であると判断しています」
 《color》のレベルとしては、blackの方がredより上である。
 しかし――
「データベース内の波形と一致。《Aqua》の《user》であると思われます」
「確率は?」
「100に近いです」
「最悪ね……」
 そう、さきほどまで雨が降っていたのだ。天から水が降り、地にはいくらでも水が流れている。
 『水』を操る《Aqua》にとって、これ以上ない程のベストコンディションなのだ。
「トウジ君を呼び戻すのに要する時間は?」
「フォース召集には約1200秒が必要です」
「……時間がかかりすぎる。私が出るわ」
 言うやいなや、マコトに後をまかせると、ミサトは駆け出した。

 

 

 

 

Episode 02 : double

 

 

 

 

 正直、シンジは苦戦していた。
 本人にその自覚が無いとしても、《スラム=ルッビス》全域から立ち昇る数百の水流の群れの攻撃はなかなかの驚異だ。
 いや、自覚はある。
 シンジとて遊びで刀を持ちこの街に帰ってきたわけではない。自分が今どのような状況下にあるかくらいは分かる。
 状況としては――
(redの《Aqua》《user》にしては極めて広範囲な域からの水流による攻撃。その数は約200)
 特にシンジは超々広範囲ともいえる《スラム=ルッビス》全域からの攻撃に疑問を感じていた。  だが、その疑問を振り払うかのように、気配が――血の臭いが漂った。
「そこだ!」
 叫ぶのとほぼ同時に、シンジは一気に跳んだ。その行くてを遮るように水の壁が現われる。 しかし、その勢いは上へと向けられているので、横からぶつかっても何の衝撃もない。あるのは、水の少しの抵抗感だ。
 シンジはその抵抗感に若干スピードを鈍らされながら、水の壁の向こうの人影へと拳を走らせた。
 拳が何かと接触する感触。
 その感触はシンジが考えていたほど堅くはない、それどころか酷く柔らかい。
「水の壁はただの目くらましか……!」
 シンジの言葉通り、シンジが殴ったのは水で形作られた人形であった。
 近くで見ればすぐさま人ではないと判断できるが、水の壁によりシルエットのみが見えた状態では微妙である。
「速い速い」
 かん高い声がシンジの後方から聞こえ、そこから水流が飛んでくる。
 シンジはその声を確認し、一瞬でその声の主の上空へと踊り出た。そのまま足をグンと伸ばすと、声の主へと蹴り込む。
 しかし、その一撃を再びドーム状にせり上がった水の壁が阻む。さきほどと同様に、シンジのスピードが若干鈍った。
「またか……」
 シンジの足に伝わった感触は、人のものとは似ても似つかない柔らかさだ。その感触を感じた瞬間、空中に浮いたまま、シンジが体と 足を後方へ回転させる。
 回し蹴りだ。
「そこっ!」

 ――ガキッ。

 今度こそ肉の感触。
 感じた手応えは確かに人間のそれだった。しかし、それは声の主ではない。
 シンジの蹴りで吹っ飛んだのは――
「ネルフ保安部?」
 体を鮮血に染めた、おそらく死んでいるであろうネルフの保安部員。それはほぼ間違いなく、先ほど感じた10の気配の 内の1つであろう。
 シンジが、まずいと考えたときには遅かった。
 その瞬間、打ち出されたミクロン以下に収束した水流がシンジを貫く。その水流はシンジの後方――水の壁内部から飛び出した。 いなかった筈の声の主は水の壁の中から、自分の出来うる最強の攻撃を放ったのだ。

 仕掛けは3つ。
 まず、最初の攻撃時に、水の壁の奥に水人形がいる可能性を与えた。 そして、次の攻撃時には、水の壁の中で腕に水を纏わせて攻撃を受けた。 水人形の感触を1度体験しているシンジは、目で確認せずにそれを声の主ではなく、水人形だと判断したのだ。
 さらに水流で運んだ保安部員の死体で気を引けば完璧。
 ――そんな作戦にシンジは見事にはまってしまった。


 シンジが貫かれた先は肺であった。
 体中が全力で警報を鳴らしている。肋骨は完全に砕かれ肺は潰れ、呼吸がままならない。 そのうえ砕かれた肋骨の破片はその他の内臓へと食い込んでいる。
(右腕、左腕、右足、左足――動く!)
 シンジは自分自身の体をモノを扱うように冷静に分析する。そして、それを確認した瞬間、ユラリと立ち上がった。

 ――ドンッ。

 雷鳴。この上なく唐突に雷鳴が響いた。雨も止んだというのに、だ。
 その、ほんの数秒後にシンジの頭に思考が走る。
 いつもより低く、とびきり低く呟く。
「なるほどな……どうりでredにしては《limit》が広い筈だ」
 《limit》とは制限、制約、限界――つまりは、《word》の枷となる存在だ。それは、使用範囲の制限であったり、《word》で放つ力の 限界であったり様々である。
「どういう意味?」
 かん高い声――シンジを攻撃した声の主が訊き返す。
「あんた、1人じゃないな?」
「へぇ……なんで?」
「《Aqua》を2人で使って、1人が水流を巻き上げ、1人がそれを制御していた――違うか? 2人分の力ならばルッビス全体をカバーする 《limit》の広さにも納得がいく」
 そんなシンジの推理に声の主がクスクスと笑う。
「分かったのは凄いけど、死を前にして随分饒舌(じょうぜつ)だね」
「死、だと?」
 ニッとシンジが笑い、シンジの体が《color》を放ち始める。
 しかし、その輝きを断つように声の主が右手を前にかざした。
「シンジ=イカリ、なかなか君との殺し合いは楽しかったよ――僕はメギィ=ロン。天国に逝っても覚えててよ」
 そう言いながら、メギィは右手に生まれた水球をシンジの顔へと押し付ける。 このまま水球がシンジの顔にあったなら、溺死は免れない。しかも、今のシンジは呼吸さえも困難だ。

 ――ドンッ!

 メギィの言葉を打ち破るように、再び雷が落ちた。水球を押し当てられたままのシンジは、その雷鳴を聴くなり薄く笑う。
 途端、音もなく水球が霧散した。
「天国? 行くのは地獄じゃないのか? ――俺もアンタも、そしてアンタの相棒も」
 メギィが僅かに後退る。それも、自分の意思ではなく自然にだ。その自らの行動に抗うように、再び水流を放つ。 どこか先程よりスピードが鈍ったようにも思えるが、それでも手負いのシンジが避けられる速さではない。
 が、それはシンジに届かない。
 ミクロン以下に収束され不可視である筈の水流が、鋼をも貫き断つ超速の攻撃が――止められた。
 その事実にメギィが焦る。汗が背を伝い、足が僅かに震え始めた。
「これが君の《word》の力? 勘弁してよ、僕の最強の攻撃を防ぐなんて」
「死、か?」
「僕って………往生際悪いんだよね!」
 そう言って後ろに跳び、再び水流を放つ。今度は1本ではない。放てるだけの不可視の水流がシンジを襲う。
 あり得ない音が響く。そして、あり得ない事象が見える。

 見えないはずの水流が断たれていた。木の枝を折るようにパキパキと断たれていた。

「嘘でしょ? 君のってただの《cut》じゃないの?」
「何だ? 知らされていなかったのか?」
「僕ってこう見えてもペーペーなんだよね」
「それは残念だ」
 ブワァッと血が飛沫(しぶ)き、メギィの顔が転がった。
 断末魔を上げる暇すらない。

 

 

+++++++++++++++++

 

 

 10分前――丁度、シンジがメギィの策に嵌まっていた頃、ミサトはネルフから外まで全力疾走した後に森に居た。
 ジオフロントの周りを囲む森は、《スラム=ルッビス》唯一といっていい青々とした木々が広がっている。
 木々に囲まれながら、ミサトはその力を、《word》を放つ。赤々とした光が体を包む――《color》だ。
「Grow!」
 《word》を唱えた瞬間、ミサトを中心に体を包んでいた光が波紋状に広がる。その動きは穏やかで鈍い。 赤い波紋が木々を越し、広範囲に広がりを見せ、3メートルほど進んだ所でスッと消えていく。
 これが彼女の《word》行使範囲――《limit》だ。

 赤い波紋の円内に存在する木々が、天に向かって一斉に『生長』し始める。
 枝は広がり、幹は太さを増し、根は網を広げ、急速に生長が進む。通常、何日、いや、何年もかけて行なう生長をたった一瞬で行う。
 ミサトは木々の中の1本の枝に掴まると、その枝に生命エネルギーを注ぎ込む。
 すると、枝が太さを増し、一気に伸びる。
 枝とは思えないほどに伸びたたその場所から手を離し、素早く近くの木の枝に掴まり、再び繰り返す。つまり、100倍ほどに 生長した枝に代わる代わる掴まって移動しているわけだ。

 数分後にはミサトは《スラム=ルッビス》の端へと辿り着いていた。
 目の前には見慣れた機械。
「これは…偵察機?」
 それは紛れもなくネルフの偵察機――シンジをそのカメラに捉えた偵察機だ。しかし、その姿はネルフを飛び出したときとは似ても 似つかない。真っ二つに切断され、その切断面は気味が悪いくらいにきれいだ。
 ミサトは偵察機を一瞥(いちべつ)すると、MAGIのテリトリーから抜け出す。
 MAGIのテリトリー外に出た以上は、センサー類には頼れない。自分の目と鼻と耳と、感覚で探さなくてはいけない。
 ミサトは周囲に視線を走らせながら少しだけ、足を速める。そして、巡る視線が一点で固定された。
「あれは!」
 そこには2人の人間がいた。
 それがシンジと誰かだったなら、ミサトは別段驚かない。元よりそう予想して探していたのだ。
 ミサトの予想は合っていた――知っている人物と誰か、という点でのみ。違っているのは、その知っている人物がシンジでなかった 点である。
 ミサトの瞳に映る、病的に白い肌と銀髪、そして赤い瞳の男。彼は僅かに微笑み、こちらへ一瞬だけ視線を向けた。
「カヲル=ナギサ――彼までも戻ってきたっていうの……」
 ミサトの呟きには言い知れぬ不安が含まれていた。

 

 

 カヲルの目に映るのは、無表情に水を纏う男――ギズィ=ロンである。その水に覆われた体は、ボンヤリ とredの《color》を放っている。
 遠くを見るようなギズィの視線がどこか疎ましく、カヲルは1度溜め息を吐く。
「これは君の仕業かい?」
 周りの水溜りから立ち昇る水流へ目配せする。
 ギズィは意にも介さず、カヲルの横をすり抜けて行く。その先にあるのは、シンジとメギィが攻防を繰り広げているビル。
 カヲルの常人より若干高めの――アフリカのどこだかの部族と同じ程度の――視力がシンジの姿をとらえる。 シンジとその闘いの相手であるギズィを確認し、カヲルはもう1度溜め息を吐く。
 もう少しスマートに闘えないもんかねぇ、と。
「あそこに見えている彼と君、2人分の《limit》でこの街を覆ったのかい?」
 その洞察力。そして、その容姿にガズィは見覚えがあった。
「……貴様、カヲル=ナギサだな?」
「そうだったら……どうだっていうんだい?」
 カヲルの顔つきが変わる。相変わらずの笑顔だが、その質が変化している。
「貴様も任務のうちだ……」
 ユラリとギズィの周りの水流が揺らぐ。そして、波打ち、カヲルへと向かう。
 メギィの超高速の水流とは違う。 圧倒的な水量で埋め尽くすような攻撃だ。
「君たちの《word》にとって今日はベストコンディションに違いない。そして――」
 ドンッと音が響く。
 いや、正確には落雷が落ち、その後に音がついてきた。

 音も光も、すべては波動だ。粒子が振動しそれらを伝える。
 音が空気中を伝わる速度より雷の方が速いからこそ、音は後についてくる。
 つまり、音より速くなければ、雷は避けられない。
「水浸しだと雷がよく通るからねぇ……僕にとってもベストコンディションなのさ」
 雷は、いや、電流は水を伝わる。まとっていた水流がアダとなり、ギズィはより深いダメージをこうむった。
 カヲルへと落ちた雷は水に濡れた地面を、体を、伝ってギズィを襲ったのだ。避ける術などない。ギズィは音より速くは動けないの だから。
「シンジ君もまだまだってことかな……」
 そう言いながら笑みを浮かべ、カヲルは自分の《word》で作り出した雷の形を変えていく。
 そして、70ミリボルトまで電圧を落とし、雷で電気信号を作り出す。

 耳に届く言葉。それは音だ。音は空気の振動であり、これが耳に入り、鼓膜を振るわせている。 その振動が内耳にあるうずまき管に伝わった時、それは電気信号へと変化するのだ。 この情報が脳内の中脳や視床を通り、最終的に言語野と呼ばれる部位まで行く。
 ――この時、初めて人は聴いた言葉を言葉として認識するのだ。
 つまり、電子信号によって人は言葉を認識している。

 ならば、とカヲルは考えたのだ。
 電子信号さえ作り上げればいい、と。
 それを脳に伝えるだけで聴覚はおろか、全ての感覚を他人に遠距離でも伝えられる、と。

 閃き、考えてから何度も使用している。電子信号を作るのも、それを狙った位置へと飛ばすのも、既に慣れたものだ。
『もう1人《Aqua》の《user》がこっちにいる』
 ――こう送る。シンジならこれで分かる筈だ、と。
 事実、シンジはその電気信号をうけとり、事態を把握した。
「へぇ、しぶといね」
 カヲルが見下ろした先には、焼け焦げたギズィ。肉の焦げた臭いが充満している。
 何度嗅ごうとも慣れない決して気持ちのよくない臭いに、カヲルはやや頬を引きつらせた。
「く……くらえ!」
 声量が少なくなっても、声に込められた力は変わってはいない。
 震える声でそう呟いたギズィの周囲から、水が染み出、カヲルにパシャリとかかった。
 攻撃とはいえない。
 それでも、カヲルはこの攻撃こそギズィの最高の一撃なのだと疑わない。
「重さ――なのかもしれないねぇ……」
 ――おやすみ。
 そう付け足すと、カヲルは再びギズィへと雷を落とす。
 そこには、炭だけが残った。

 

 

 

 

 

+++++++++++++++++

 

 

To Be Continued to Episode 03.

Next, the old man leaves.
3rd and 5th children will fulfill each purpose.

 

 

+++++++++++++++++

 

 

 

 

 


<後を書く>
半端な科学知識を半端に書いてる自分の微妙っぷりが萎えポイント。科学考証されるとアウト気味。
性交渉を俺に迫るのはセーフどころか願ったり叶ったり<黙ればいいと思う

カヲルもミサトもいまいち活躍してませんが、それは今後あるとかないとか。いや、あるけど。
いつになったらトウジとケンスケ出せるやら……。


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